平成17年12月射水市定例議会報告

射水市議会議員 東保 力

T あらまし

射水市、初の組織議会並びに12月定例会は12月8日招集され27日までの会期20日間と定め、議案第1号平成17年度射水市一般会計予算等議案16件報告4件(専決処分の承認求めることについて・専決処分第1〜219号 第1号平成17年度射水市一般会計暫定予算等12件、第13号射水市役所位置条例の制定について等199件、第211号射水市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償に係る認定及び審査に関する事務の委託について等7件、第219号射水市職員の給与に関する条例等の一部改正について)、選挙5件(「議長 中川一夫氏、副議長 高橋久一氏」、「選挙管理委員4人、同補充員4人」、「庄川右岸水害予防組合議会議員24人 東保 力氏他」、「庄川左岸水害予防組合議会議員1人」)、同意18件(「助役選任 宮川忠男氏」、「教育委員会委員任命 公文名 眞氏、高橋 功氏、竹内伸一氏、大代忠男氏、渡辺八重子氏」、「公平委員会委員選任 高藤林蔵氏、糀 秀一氏、島 雅代氏」、「固定資産評価審査委員会委員選任 菅谷正一氏、木村正明氏、竹島哲二氏、前田 稔氏、向井清治氏」、「固定資産評価員選任 竹内 満氏」、「監査委員選任 石黒洋二氏、川口 彰氏、横堀大輔氏」)、議員提出議案6件(「射水市議会会議規則の制定について」、「射水市議会委員会条例の制定について」、「射水市議会事務局設置条例の制定について」、「射水市議会の情報公開に関する規則の制定について」、「議会制度改革の早期実現に関する意見書」、「真の地方分権改革の確実な実現に関する意見書」)、農業委員会委員の推薦(柴田助治氏他3人)が提案されいずれも原案通り可決いたしました。

U 議会の焦点

1.  初の射水市議会は、慌しく始まりました。11月27日投票日・当選、翌28日に当選証書を受け、29日には当局より全議員に当面の諸問題や議会日程の説明会があり、30日には自民保守系28名の懇談会を開催し(その間、非公式に懇談会を開催、調整しつつ)、「自民議員会」の会派を結成会派役員人事、正副議長、正副委員長等人事を内定するスピード調整ができました。保守系議員が大同団結できたことは嬉しい限りです。射水市行政は、これからスピードが要求されます。議会についてもスピードある決断と実行が必要で、議員の資質が問われところであり、今回の「自民議員会」の結成は、夢と希望ある明日の射水市の前途を保証し祝福しているようであります。今後、議会と会派が円滑に運営されるようバランスを重んじ、議員エゴと地域エゴがでないよう根回し調整に時間と労力を惜しんではならないであろう。 

(私は、このような調整に微力ながら全力を尽す所存です。)

2.  12月1日に市長より8日から開催の12月定例会議会の招集案内を受けました。

8日までの間に射水市暫定予算等の説明を受け、暫定予算の議案を承認議決(9日に)しないと射水市一般会計予算等が提案(12日提案)できない合併後の初議会の状況でした。

初日の8日は組織議会、正副議長の選挙をして中川一夫議長、高橋久一副議長を選任し、議員提出議案「射水市議会会議規則の制定について」等4件を提出、可決して常任委員会、特別委員会の委員構成、正副委員長を互選し議決しました。これで、名実とも射水市議会が誕生しました。

翌9日は、市長から報告3件(専決処分の承認を求めることについて 専決処分第1号平成17年度射水市一般会計暫定予算等12件、第13号射水市役所位置条例の制定について等199件、第211号射水市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償に係る認定及び審査に関する事務の委託について等7件 合計218件)が提案され、可決しました。

これら一連の議案は、合併協議会でも議決されていますが、射水市議会で承認、議決をされて「射水市」の骨格ができ、初めて射水市として名実ともにスタートしました。

     常任委員会 総務文教常任委員会・9人、福祉病院常任委員会・9人、市民環境常任委員会・8人、産業建設常任委員会・9人の4常任委員会・35人と議会運営委員会(8人、常任委員との兼務)

     特別委員会 交通問題特別委員会・11人、地域開発特別委員会・12人、港湾・観光特別委員会・12人の3特別委員会・35人

     予算特別委員会は、一般会計予算が提案される各議会ごとに設置

東保 力氏は、総務文教委員会委員長及び予算特別委員会委員長に選任、就任されました。また、港湾観光特別委員会委員として議会活動されます。)

3.  新市の初議会は合併協議会で議決している諸々の条例等を今議会で提案され議決することから始まりました。また、射水市となり合併関係市町村の未執行の予算を合計した射水市暫定予算を議決し、その残高を基に平成17年度射水市一般会計予算案、各特別会計予算案が立案、提案されました。射水市9万5千市民の18年3月末までの5ヶ月間の予算は、一般会計243億74,692千円、特別会計(11会計)211億69,813千円、合計455億44,505千円となりました。大変大きな予算を審議していかねばなりません。また、これから平成18年度射水市予算が編成されますが、射水市全体のバランスある予算編成に留意し、合併市民が一体感や連帯感が醸成できる予算措置に、当局と議会は工夫、配慮していかねばならない。

4.  議員35名、新市の初議会には代表質問者2名、一般質問者16名、18名の議員が質問されました。新市の初議会であり予想はしていたものの過半数以上の議員が質問に立ち、また予算特別委員会においても16名の議員が質問され、活発な質疑、審議がなされた。各議員の射水市への期待と不安と市民の負託に真剣に応えて行く姿勢と意欲が伺え、一日も早い合併市民の一体感、連帯感を作ることが議会の大きな責務である自覚の表れでした。

また、射水市となり予算特別委員会は、正副委員長を互選し結果を本会議において議決することや議員の質問者の発言席を設け権威あるものになりました。(旧新湊市議会の場合は、総務文教委員会正副委員長がそのまま兼務することで互選はしていませんでした。発言は自席でしていました。)旧町村議会では、予算特別委員会を設置してないところもあり議員の中には多少の戸惑いがありましたが、さすが市民の厳しい洗礼を受けて負託をされた議員であり、持ち時間(概ね45分以内)を有効に使い市政全般にわたり質問されました。

(本会議、予算特別委員会は、ケーブルテレビで中継、録画放送をしていますので是非ご覧下さい。)

5.  初議会は、何かと生みの苦しみがありました。市長の専権事項で最重要な助役、収入役の人事の選任が、議会の同意を得なければならないことから、特に自民議員会の全会一致の調整が難航し、市長と議会と調整、協議して地方制度審議会答申に先駆けて「収入役」を設置しない条例を当局から提案され可決しました。行政当局と議会が車の両輪となり行財政改革の推進、市民サービス、福祉の向上にスピード感ある施策を実行していかねばなりません。その為には、今回の決定措置、議決は大変重要な意味と意義があります。さらには選任に同意した助役の任務が大変重くなり、助役の職務遂行能力が今後の射水市の行政運営と市民サービスに多大な影響があるだけに、同意した議会は、大きな責任があり、議会としてはしっかりチェックをしなければならない。

6.  市長の射水市まちづくり基本方針については、合併協議会での「射水市まちづくり計画」の議決や申し合わせ事項を尊重して、出来るだけ早期に射水市総合計画が策定できるよう準備し合併市民が一体感、連帯感のもてる、計画を実行しながら合併して良かったと言えるまちづくりをしていきたいとの由。統合新庁舎の建設方針と分庁舎の行政センターの運営のあり方について。平成18年度予算編成方針並びに助役、収入役、教育長人事について。時節柄除雪対策と対応、消雪装置の改修、新設についての要望。児童の生命の尊厳と安全確保と通学路の安全対策、中でも行政の安全に関する責任範囲、行政と地域と協力できる防犯体制づくりについて。地域審議会のあり方、構成の時期、委員の選任についての方針。コミュニティバスの全市の運行整備について。観光振興と特産品ブランド化について。介護保険と福祉施策の充実について。行財政改革の推進方針について。など等、多岐にわたり多くの課題の質疑が活発に行われました。

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