射水市議会議員 東保 力
T あらまし
3月定例会は3月3日招集され22日までの会期20日間と定め、議案第1号平成18年度射水市一般会計予算等会計、条例等の議案75件、報告1件(先決処分の承認)、諮問3件(「人権擁護委員会委員・尾山京子氏再任、荒木賢秀氏再任、稲垣怜子氏再任」)、議員提出議案1件(「道路特定財源制度の見直しに関する意見書」)、認定11件(「平成17年度各市町村(新湊市、小杉町、大門町、大島町、下村)一般会計及び特別会計歳入歳出決算認定」、「平成17年度射水地区広域圏事務組合一般会計及び特別会計歳入歳出決算認定」、「平成17年度射水消防組合一般会計歳入歳出決算認定」、「平成17年度大門町大島町中学校組合会計歳入歳出決算認定」、「平成17年度射水郡大島町・大門町・新湊市(北野用水)組合会計歳入歳出決算認定」、「平成17年度新湊市病院事業会計決算認定」、「平成17年度射水上水道企業団水道事業会計決算認定」)が提案され、認定11件は6月定例会までの継続審議とした他はいずれも原案通り可決いたしました。
姉妹都市締結。旧新湊市と姉妹都市であった長野県千曲市(旧更埴市)及び旧大門町と友好都市であった北海道剣淵町と姉妹都市締結を議決しました。
U 今議会の焦点
1.今議会は、射水市としては、合併後初の通年予算を組んだ平成18年度予算を審議する重要な議会でした。9万5千人の幸せづくりの一般会計、特別会計合計予算は、700億円以上の大きな予算となりました。合併してよかったと言える予算にと、旧各市町村の総合計画や合併協議会での新市建設計画を尊重し、また市長方針を受け当局職員が積み上げて予算編成し市長が最終決定し提案されました。射水市として大きな一歩を踏み出した予算であります。議会としては、特に自民議員会においては、昨年の12月射水市初の定例議会において平成18年度当初予算編成方針についても代表質問し、方針を質し注文もしております。また、会派の各議員の要望、会派としての重点事業を当局に申し入れてあり、概ね、要望事業が予算化されました。
2.私、東保 力が選挙公約しておりました。
@.新統合庁舎の建設については、調査費30万円が計上されました。新・射水市総合計画(18年度、19年度で策定)で建設を位置づける調査費と理解しています。任期期間中には、場所、実施設計、建設着手までできるよう努力します。
A.新湊南部中学校の校舎改築整備については、今年度は実施設計費に3,705万円、土地造成事業費に5,990万円(土地開発公社)計上されました。来年19年度に工事着手され任期期間中には完成するものと期待し、実現に向けて努力します。
B.新湊消防庁舎の改築整備については、用地購入(旧新湊農協会館敷地)と基本計画費に3億2,800万円が計上されました。県内初の防災センター施設を兼ねた消防庁舎の建設に努力します
C.行財政改革については、合併効果が早期に発揮できるよう議会と当局は両輪となり事務事業評価システムや職員の人事評価システムの導入、最小の経費で最大の効果、住民サービスが提供できるよう努力しています。組織運営については合併の混乱が多少ありますが、組織機構の普段の見直しと職員定数の見直しを計画的に実施する旨が今議会で提示されました。先の議会で収入役を置かない条例を制定したところであり、住民サービスを低下させず効率的な組織運営と人事配置に心がけるとのことです。議員の定数見直しについては、任期期間中までに検討、審議し結論がでるよう努力します。
概ね、私が公約しました事項が予算化され事業が順調に進展することが予想されます。また、行財政改革も前進していることを喜んでいます。
※ 参考 合併効果としては、人件費で6億5千万円の削減(議員報酬では約1億6千万円、特別職(3役)及びき教育長の給与費約2億4千万円、一般職人件費2億5千万円)、事務費で電算事務処理費が6千7百万円の削減等経費節減効果ありました。また、有利な起債、合併特例債が使えることです。
3.安全、安心のまちづくりについては、今議会に「射水市国民保護対策本部及び射水市緊急対処事態対策本部条例の制定について」及び「射水市国民保護協議会条例の制定について」の条例提案されたこともありますが、射水市全域で市民が安全で安心して暮らせるまちづくりについて議論しました。例えば、児童の登下校時の安全対策については、行政で出来ること学校(園も含む)と地域ぐるみでの自主安全パトロール隊の編成等での対応と対策とその実行、自分達のまちは自分達で安全を守る気概での協力要請や消防力の強化、射水市地域防災計画の策定と周知、洪水ハザードマップの作成周知、防災行政無線の整備、自主防災組織の整備、中古車販売業者と外国人との対応、密集市街地の防災対策、高潮対策、射水市民病院の救急医療機関としての対応等など様々な観点、視点から安全、安心のまちづくりについて議論して対策の予算措置出来るものは即実行しています。いずれにしても、市民の生命、身体、財産を安全に守る為に安全、安心のまちづくりについて当局と議会は全力で取り組んでおり、ご理解とご協力をお願いします。
4.少子高齢化対策について、特に子育て支援対策(例小学校3年生未満の医療費助成)とその諸事業と予算について、また幼保一元化について、介護保険料の改定と介護サービスの行政間格差について、指定管理者制度については大島絵本館、新湊中央文化会館、小杉文化会館等の施設管理、運営をどうされるのか、今後の学校建設のあり方について、学校給食のあり方(例センター方式か単独校方式か)と地産地消の奨励と食育について、生徒児童の学力とゆとり教育、総合的学習のあり方と評価と今後について、市内小中学校で連合運動会や学習発表会について、教育委員会の現状と今後のあり方について、まちづくり三法とTMO計画とまちづくりについて、各地域でのお祭りやイベントのあり方、まちや特産品のブランド化について、港湾機能の充実と整備等など市政全般にわたり活発な議論が展開されました。
V 可決された主な議案
議案第1〜12号 平成18年度射水市一般会計及び各特別会計予算
(単位:千円、%)
会 計 区 分 |
17年度予算 |
17年度当初 |
増 減 |
伸 率 |
一 般 会 計 |
34,103,641 |
36,816,423 |
▲ 2,712,783 |
▲ 7.4 |
特 別 会 計 合 計 |
36,791,942 |
37,166,788 |
▲ 374,846 |
▲ 1.0 |
ケーブルテレビ事業 |
366,403 |
405,176 |
▲ 38,773 |
▲ 9.6 |
公共用地先行取得事業 |
400.640 |
301,631 |
99,009 |
32.8 |
国民健康保険事業 |
7,611,207 |
6,895,810 |
715,397 |
10.4 |
老人保健医療事業 |
8,389,226 |
8,549,522 |
▲ 160,296 |
▲ 1.9 |
墓 苑 事 業 |
94,524 |
40,316 |
54,208 |
134.5 |
介護保険事業 |
6,115,877 |
5,659,259 |
456,618 |
8.1 |
企業団地造成事業 |
32,100 |
166,474 |
▲ 134,374 |
▲ 80.7 |
水道事業 |
3,731,274 |
3,798,607 |
▲ 67,333 |
▲ 1.8 |
下水道事業 |
5,416,878 |
6,926,264 |
▲ 1,509,386 |
▲ 21.8 |
農業集落排水事業 |
387,296 |
459,633 |
▲ 72,337 |
▲ 15.7 |
病院事業 |
4,246,517 |
3,964,096 |
282,421 |
7.1 |
総 合 計 |
70,895,583 |
73,983,211 |
▲ 3,087,628 |
▲ 4.2 |
※ 17年度当初の額は、合併前5市町村及び一部事務組合等の平成17年度当初予算額の合算です。
平成18年度射水市一般会計予算歳入・歳出区分 単位:千円
歳入区分 |
金額 |
歳出目的別区分 |
金 額 |
歳出性質別区分 |
金 額 |
1款 市 税 |
12,506,678 |
1款 議会費 |
392,467 |
1 人件費 |
7,253,210 |
2款 地方譲与税 |
1,225,680 |
2款 総務費 |
4,037,311 |
2 扶養費 |
3,887,659 |
3款 利子割交付金 |
57,800 |
3款 民生費 |
8,567,179 |
3 公債費 |
4,776,883 |
4款 配当割交付金 |
15,800 |
4款 衛生費 |
2,371,822 |
義務的経費 |
15,917,752 |
5款 株式等譲渡所得割交付金 |
20,000 |
5款 労働費 |
126,251 |
4 普通建設事業費 |
4,216,649 |
6款 地方消費税交付金 |
926,000 |
6款 農林水産業費 |
1,040,314 |
@補助事業費 |
612,750 |
7款 ゴルフ場利用税交付金 |
67,000 |
7款 商工費 |
1,802,628 |
A単独事業費 |
3,608,898 |
8款 自動車取得税交付金 |
213,000 |
8款 土木費 |
5,260,260 |
5 災害復旧費 |
1 |
9款 地方特例交付金 |
234,000 |
9款 消防費 |
1,313,152 |
投資的経費 |
4,216,649 |
10款 地方交付金 |
6,016,000 |
10款 教育費 |
4,315,363 |
6 物件費 |
4,661,520 |
11款 交通安全対策特別交付金 |
20,000 |
11款災害復旧費 |
1 |
7 維持補修費 |
441,917 |
12款 分担金及び負担金 |
748,578 |
12款 公債費 |
4,556,879 |
8 補助費等 |
2,353,527 |
13款 使用料及び手数料 |
715,284 |
13款 予備費 |
100,000 |
9 積立金 |
190 |
14款 国庫支出金 |
1,605,122 |
|
10 投資及び出資金 |
190,155 |
|
15款 県支出金 |
1,312,217 |
|
11 貸付金 |
1,715,554 |
|
16款 財産収入 |
16,461 |
|
|
12 繰出金 |
4,506,377 |
17款 寄付金 |
1 |
|
|
13 予備費 |
100,000 |
18款 繰入金 |
1,878,035 |
|
|
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|
19款 繰越金 |
200,000 |
|
|
|
|
20款 諸収入 |
1,949,085 |
|
|
|
|
21款 市債 |
3,476,900 |
|
|
|
|
合 計 |
34,103,641 |
合 計 |
34,103,641 |
合 計 |
34,103,641 |
主な事業の概要内訳(新規の主な事業費) 単位:千円
1. 安全・安心まちづくり
地域防災計画作成業務委託(自然災害から市民の生命、身体、財産を守る) 5,000
重点密集市街地・都市防災事業計画策定事業(放生津地区の改善、安心して暮らせるまちに) 6,000
新湊消防署庁舎建設事業(用地購入と基本計画の策定) 328,000
射水消防大門出張所建設事業(射水市南西部・旧大門、大島、塚原地区の消防力強化) 148,000
小学校安全マップの作成(市内全小学校の児童の登下校時の安全確保対策) 2,400
2. 少子化への対応
射水市少子化対策総合推進事業(市民、企業、行政が一体となり有効な施策の検討) 746
さんさん広場事業(地域おいて子どもたちの放課後等における居場所を提供) 1,000
こども及び妊産婦医療費助成事業(新たに小学校3年生までの児童を給付対象に追加) 270,000
3. 明日を担うひとづくり
仮称「射水市子どもの権利に関する条例」制定事業 320
東明小学校大規模改造事業(実施設計委託等) 30,000
大門小学校整備事業(プール、グランド、クラブハウス等の整備) 570,000
堀岡小学校整備事業(クラブハウス、駐車場等の整備) 56,041
中太閤山小学校大規模改造事業(老朽化対応工事、耐震補強工事等) 112,369
新湊南部中学校増改築事業(実施設計委託等) 37,050
大門小学校スクールバス運行事業(統合により櫛田、浅井校区児童の送迎) 15,000
適応指導教室設置事業(不登校児童、生徒が復帰できるよう児童に応じた相談適応指導) 7,890
等など