今、『国家の品格』藤原正彦著が、新書本としては爆発的な売れ行きとか。
義務教育は、国語を祖国語として読み書きを徹底。英語は小学校で必要ない。
算数は、九九暗算はもちろん19掛ける19の暗算と算盤の徹底。
論理より情緒、道徳である。日本古来の精神、伝統文化と祖国愛が大切であることを教える。
品格のある国家の四つの指標とは。
その1 独立不羈(ふき)。自分の国は自分で守るという覚悟。
その2 高い道徳。情緒と形を取り戻す。
その3 美しい田園。美しい田園が保たれている。市場経済原理だけでなく、美的感受性などの情緒、祖国愛や惻隠(そくいん)の情が生きている。
その4 天才の輩出。学問、文化、芸術などで天才が輩出。役に立たないものや精神性を尊ぶ土壌、美の存在、跪(ひざまず)く心、金銭を低く見るという武士道精神。
著者は、日本は古来から受け継いできた良き伝統、高い道徳心、文化を持ち合わせ、国民はその伝統文化、精神文化を享受しており、これらは世界に冠たるものである。戦後教育で日本国民がこれらの精神、伝統文化を忘れ失ってしまった。日本国民は、自信を持ちこれらの伝統・精神文化を復興し次世代に継承していく必要と祖国愛が大切と説く。
是非一読をお薦めしたい。
参考 不羈(ふき) しばりつけられないこと。束縛されないこと。おさえつけにくいこと。
惻隠(そくいん) いたわしく思うこと。あわれみ。
跪(ひざまず)く 膝を下につけてかがむ。しりをあげ両膝ついてかがまる。
以上 広辞苑から
学校建設、公共施設建設はこれでいいのか
この3月に射水市立大門小学校、同太閤山小学校が竣工し、各竣工式に出席しました。各小学校は合併前に各町が学校の統廃合の議論を経て校舎建設をされたものです。
立派な校舎です。町と地域住民の工夫と総意により、また合併前であり町の総力を挙げて学校建設がされたものです。
私は、私が持つ学校のイメージが覆されました。教室と廊下に間仕切りが無いオープンスペースとなっている。廊下は教室より広い。授業中に隣の先生や生徒の声が聞こえ集中力が失われ散漫になるのではないかと思われるが。さらにエレベーターあり、ウオッシュレットトイレありで、清掃、暖房、電気等の維持管理、その費用はどうなるのであろうか思い巡らして、バカバカしくなりました。そんなことを気にしていたら、今は学校校舎の建設は出来ないよとの声が聞こえてきた。時代の流れ、今の学校校舎の流行と言われれば仕方がないが・・・。南部中学校はどうなるの?
ある教育者ではないが「学校校舎建設栄えて、教育滅ぶにならなければいいが。」とのため息が漏れた。市民の皆様、一度是非見学して来て下さい。
東保 力記